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東大男子必見!女子校こじらせの恋愛事情

2016.08.24

初めまして、女子校の申し子です。中高6年間を都内の女子校で過ごし、今年の春に東京大学に入学しました。

入学後、新歓期を過ごし、五月祭を楽しみ、授業にも慣れていく中で、中高時代には出会わなかった様々な友人に出会うこととなりました。その中で、「女子校って自分が思ってた以上に特殊なんじゃね?」と気付き、UmeeTさんにメールをし、現在に至ります。

この記事では、女子校生の在学中の恋愛、そしてその女子校生が東大に進んだ後の恋愛について書いていきたいと思います。

学生証
  1. お名前:女子校の申し子(仮名)
  2. 所属:文科一類

女子校在学中の恋愛

まず女子校生の異性との恋愛と言っても、一口に語れるものではなく、大きく分けて3つのタイプに分けられると言えます。

一つ目は、「女子校であるにも関わらず他の男子校や共学の男子とつながりを持ち、そのコミュニティの中で立派に青春している人」です。

このタイプは大体雰囲気がかわいく、おしゃれで、また男子に対するコミュ力が高いです。また、塾で男女の交流があるなど、男子と仲良くなる機会も持っています。

こういう人たちは常に「彼氏ほしい~」とか言っておきながら、実は恋してたりくっついたり別れたりいい感じになったりしています。一番ムカつくタイプです。

二つ目は、「男子と関わりがなく、恋に夢見ている人」です。

「アオハライドマジ神」

このタイプは月9や少女マンガに憧れ、彼氏ほしい!彼氏と◯◯したい!のようなことを言ってはいますが、現実で男としゃべる機会は塾でプリントを手渡す時くらい、話す機会があったとしても仲良くなりに行くこともできずキョドッて終了です。

また、恋愛経験がほぼありませんので、自分のスペックをわかっておらず、やたらとイケメンを求めますし、誰かに彼氏がいると知った時大騒ぎするのもこのタイプです(このタイプが存在するために、一つ目のタイプの生徒は自分の恋愛を隠そうとします)。

若気の至り感が満載ですが、皆自分の希望がファンタジーであることはうっすらとわかっているので、いざ大学に入ると自分のファンタジーとは上手く折り合いをつけて彼氏を作っていく人が多いです。一番このタイプが多いかと思われます。

三つ目は、「男子と関わりがなく、恋したいとも思っていない人」です。

恋愛に興味がない、男子が怖い、彼氏は大学に入ってからでいい、など様々な理由がありますが、こういうタイプも確かに存在します。

大学に入ってからは、化けて男性に囲まれる生活を送る子もいれば、彼氏は大学に入ってからでいいと思っていたが大学に入っても彼氏ができない人もいます。筆者のことです。

以上三つのタイプに分けられますが、概して言うとやはり共学に比べ男子と関わる機会や恋愛する機会は圧倒的に少なく、その影響は非常に大きいと言えるでしょう。

また、女子校といえば「秘密の花園」というように、女子生徒同士の恋愛を想像する人もいるかもしれません。

百合

ですが、私の経験や、周囲の女子校出身者からの話によると、「生徒同士のカップルはいることもあるけど多いわけではない」という印象を受けます。

残念なことに、女子校は同性愛に対する偏見が少ない、というわけではありませんから、公表することのできない生徒ももちろん存在するでしょう。ですが、世間が想像するほど、大っぴらに付き合っているカップルは多くないということは言えるかと思います。

以上が高校時代の女子校生の恋愛の概要となりますが、なんとなく男子校に似ていますね。

中高一貫・男子校のこじらせ男子たちの運命とは
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男子校の化身
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2015-11-16

同性しかいない環境という点では女子校も男子校も同じですから、ある意味当然です。

ですが、男女比8:2の東大入学後、女子校出身者は男子校出身者と違う道を歩むことになります。

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東大入学後

何度も言いますが、東大の男女比は8:2です。そしてこのような男女比では、「女子というだけで優遇される」という事態が発生します。

クラコンでは女子の参加の有無は過剰に気にされるし、五月祭の準備では重い物は男子が持ってくれるし、スポ身の授業ではほとんどの競技で女子優遇ルールが存在します(女子にスマッシュを打ってはいけない、女子が入れたら得点2倍など)。

この優遇は相当歪んでいるとは思いますが、それについて論じると今回の記事の趣旨から外れてしまうので今は置いておきます。ともかく、「女子であること」は東大で高い価値を持つのです。

この状況下ですから、恋愛においても女子は基本的に優位です。男子校出身者がこじらせを爆発させていく一方で、女子校出身者の多くは割と早くに彼氏を作っていきます。そして、その彼氏はだいたいの場合イケメンです

また彼氏ができなくとも、『誰かに好意を示されたり告白されたりして、断りつつも内心喜ぶ』という経験、『自分に気があると勘違いした男子がしつこく送ってくるラインのスクリーンショットを女友達に晒してネタにしたり、一部始終を面白おかしくツイッターに書き込んだりする』経験をする人は多いのではないでしょうか。

以前共学出身の東大生に「恋愛という観点では、女子校の人間は失われた青春を東大でやり直している」と言われたことがありますが、本当にその通りだと思います。

東大という特殊な環境下では、女子校こじらせは救われるんですね!めでたしめでたし!

と行くほど、この世界は簡単ではありません。

確かに彼氏ができる子は多いです。ですが、

びっくりするほど何もない人間も必ず存在します(筆者のように)。

次々と同じ高校の出身者に彼氏ができていき、LINEやTwitterで「彼氏できた!」という報告がなされるたびに、もちろん大好きな友達に彼氏ができたのは嬉しいんだけれども、同時に取り残されていく恐怖に襲われ、「そして誰もいなくなった」という言葉が頭の中で繰り返され、彼氏のいない友達と慰め合うも、この子も私の知らないうちに彼氏ができて笑いながら去っていくんだろうなと思う空しさ・・・高校までは同じ環境にいたはずなのに、なぜ彼女らには彼氏ができて私にはできないのか?

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一部の女子校出身者に彼氏ができない理由

理由は人によって違いますが、女子校出身者が抱えやすいものとしては以下の4つが挙げられるのではないでしょうか。

①「そもそも恋愛に興味がない」

女子校出身の彼氏ほしい芸人(彼氏がほしいという思いを、自虐を混ぜながら面白おかしく表現する人のこと。女子校の中でもクラスの中心で騒いでいたタイプがなりやすい)がギャーギャー騒ぐ中、便乗せず1人沈黙を保つタイプです。

理由は多様です。友達がいればいい、恋愛となれば多少は発生する駆け引きが面倒くさい、いずれは恋愛したいけど今はサークルや勉強を頑張りたいなど。

筆者も「高2までは毎日が楽しすぎて彼氏がほしいとは全く思わなかった(受験期に入った瞬間人生が辛すぎて彼氏ほしい芸人になった)」という過去があるため、この気持ちは理解できます。

②「男女関係における思考が、小学生の時点で止まっている」

2番目の理由は、男子校こじらせにも出てくる、「男女関係における思考が、小学生の時点で止まっている」ということです。(引用:【男子校こじらせ第2弾】男子校という名の竜宮城から、社会に帰ってきた僕は。

男子とかかわらずに生きていくことが不可能である東大で、男子と仲良くなることは不可欠です。その仲良くなり方が小学生と一緒、早い話が「友達になってしまう」のですね。

それも小学生なので、恋愛関係に発展する可能性のある甘酸っぱい友情ではなく、マジでノーチャンの友情が育まれるのです。(彼女のノロケを延々と聞かされる、えげつない下ネタで盛り上がる、一緒にいるのは楽しいけど彼女としてはありえないという趣旨のことを言われる、など)

思い返してみれば、彼氏の出来ない女子校出身者は、男友達は多いのです。小学生のような開けっぴろげさは男子に異性と感じなくさせ、まるで男友達であるような感覚にさせるのでしょう。異性って何?

③理想が高すぎる

これは先ほど述べた「女子校在学中の恋愛」で挙げた「男子と関わりがなく、恋に夢見ている人」の進化版、「男子と関わりを持つようになったにもかかわらず、恋に夢見ている人」です。

アレッわたしの大学生活はもっと爽やかなイケメンと過ごすものだったはずなのに、周りのほとんどはメガネが手放せないイカ東ばかり!
でも私は妥協しない!かっこいい彼氏を見つけるの!

早い話、理想が高すぎるのです。

しかもこういうタイプの多くは、合コンに行く、大学以外のコミュニティーに入り男を探すなど、理想の男性を見つけようと自ら動くことはしません。

だからと言って周りのイカ東を自分の理想に近づけるようなパワーがあるわけでもありません

自分の理想の男性がいない集団に自分が所属するとき、その集団を変えることも、その集団から抜け出すこともしないのならば、現状を変える手は「妥協」しかありません。

しかしその「妥協」すらしないのでは、彼氏ができるわけないですよね!現実は厳しいな!!

さて、ここまでは男子校と共通する部分もあったかと思いますが、4つ目の理由は女子校特有と言えるのではないでしょうか。

それは・・・

④「隙がない」

これです。「隙のある女の子がモテる」ってよく言いますよね。

隙ってなんやねんという感じですが、まあ「ちょっとドジで守りたくなるポイントのある女の子がモテる」と解釈しておきます。

ですが、

男子の「◯◯は隙がないからな〜」という言葉に対し、私の友達が返した「隙はこの6年間で埋めてきた」という言葉が象徴するように、女子校では、失敗や欠点があれば、それを可愛く見せよう!ではなく、それを克服しようとする人が評価される傾向にあります。

共学でも、女子から女子への評価はそうかもしれませんね。

ですが、「女ウケ」しか存在しない女子校は、「隙がない、あったとしても見せるのが好きでないor非常に苦手」という人間が誕生しやすい環境にあるといえるでしょう。

※誤解のないように言っておきますが、女子校がドジっ子や天然が迫害されるというような「女こえ〜笑」的な環境であるわけではありません。

私個人の意見としては、「隙のある女性がモテる」という風潮を正しいとは思いません。一方で「自分の存在の必要性を感じさせてくれる人が好き」という感情は当然だとも思います。

大事なのはバランス感覚です!!!

と言うと、ではそのバランス感覚はどう身につければいいのか、と問われそうですが、私がそれをわかっていたらとっくに彼氏ができていると思います。

最後に

女子校生・女子校出身東大生の恋愛について述べた後、彼氏が出来ない悲しみを綴りましたが、これを見てくれている男子諸君、何か思うところはありませんか。

そうです、

「友達は多そうだけど、彼氏が一向に出来ない女子校出身者」は狙い目

なのです!

周りに彼氏が出来ていく中で焦る彼女らは、彼氏に対するハードルをどんどん下げ(たまに「3理想が高すぎる」のように下げない強者もいますが)、そして自信をどんどん失っています。

そんな彼女らに、「僕だけは君の頑張りをわかっているよ」的なことを言って近づけば一瞬で付き合えます。

彼女がほしくてたまらない諸君、女子が少なくて絶望している諸君、狙い目ですよ!

狙ってください。

お願いします。

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女子校の申し子
はじめまして! 女子校の申し子です。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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